2017.8.5に神戸元町の商店街内の『神戸まちづくり会館』にて、どろ団子のイベントが開催されました。
『夏っ子お助け隊』
『夏っ子お助け隊』というこの企画のイベント。毎年夏休みになると、小学生の課題(工作や研究)に頭を悩ませる
のはお父さんとお母さん・・・。そんな皆さんをお助けするのが、神戸まつづくり会館の『夏っ子お助け隊』の企画で
『奥野左官』の面々なんです(笑)
いろんな場所での企画を依頼される『光るどろ団子』イベントですが、いつも予約はいっぱいで、本当に人気の
あるイベントです。主催する会社や携わる左官会社によって、どろ団子の作り方は様々で・・・その元玉(芯)のクオリティ
も様々なんです。奥野左官の元玉(芯)は限りなく・・・真球に近いので、綺麗な団子ができますよ(笑)
子供たちに作り方や作業工程を説明する『奥野左官』親方。この説明も・・・回を重ねるたびにどんどん
上手になっている気がします(笑)
子供たちも興味深々なので、親方の手元に集中している気がしますねぇ・・・今は・・・。
光るどろ団子の作り方
まずは、子供たちに選んでもらった元玉(芯)に、好きなカラーの漆喰クリームを塗ってもらいます。
玉の半分を塗ったら、少し乾かせて・・・。また反対側を塗る・・・。
この時に注意すべきは綺麗に!薄く!均一に塗っていくということなんです。
が・・・。やはり難しい子供達もおりましたので、奥野左官や応援に来て下さっている左官職人さん達が
丁寧に指導をしながら手伝ってくれるので安心です!
この作業が終わって、うっすらと表面が乾いてきたら。
次は『磨く』作業になるわけです。
使用するのは空き瓶。この空き瓶の口の部分で、乾いてきた色付きの団子の表面を優しく
撫でるように磨いていきます!
ここからが根気が必要で、しかも力を入れすぎるとカラーの漆喰が剥がれてしまうので
慎重に作業をしてもらいます。
どんどん磨いていくと、どんどん艶が増してきて光ってきますよ!
どうですか?結構光ってきましたよね?
『ムラ』があるのは瓶の口で磨く際に、強く当たる部分とそうでない部分がでてきて
どうしてもムラが出てしまうのですが・・・。逆にそれが個性的で、世界に1つしかない
ムラではなく模様ですね!とっても素敵ですよ!
最初に子供達に配った元玉(芯)はまさに『どろ団子』土でできているんですよ!
本来は土に藁を混ぜたものを使用するのですが、子供が扱うにはどうしも重たくなってしまうので
藁の代わりに『フヨーライト』という軽量骨材を混ぜ込んでいます。
1つ1つ職人が握って団子を作り、乾燥した頃合をはかって・・・真球に削り出します。
(冒頭でもお話しましたよね?)だから、と~っても手間がかかっているんです。
この削り出したどろ団子に漆喰クリームを擦り込み、元玉が出来ているわけなんです。
あまりにもきれいに出来ると、これが泥(土)で出来ていることを忘れてしまいますよね??
ちなみに奥野左官の親方が現地で作った作品がこちらです!
どうですか?とても美しいですよね。
我々は左官職人ですので、もちろんこれは塗壁の技術を応用したものなのです。
夏休みの課題提出に!(笑)ご両親にとって大変なイベントに1つのお手伝い、というコンセプトですが。
自然のものから、こんなに美しいものを自分たちの『手』で作る喜びと楽しさを
子供たちが感じてもらえましたら幸いです。